皆さん、こんにちは。
元就労移行支援スタッフで、現在は企業で人事として働いている笠見です。
今回は上記の悩みを解決できる記事を書きました。
現在、就労移行支援事業所は全国に3,301件(2020年)あります。こんなにたくさんあると、どこに決めたらいいかわからない!という方も多いのではないでしょうか。
今回は、就労移行支援事業所を選ぶ時の5つのポイントと、チェックリストをご紹介します。ポイントに沿って調べていくことで自分に合う就労移行支援事業所を選ぶことができます。
就労移行支援事業所でスタッフとして働いていた経験からぜひチェックしてもらいたい項目を選びましたので、ぜひご参考にしてください!
就労移行支援事業所を選ぶ時の5つのチェック項目
あなたの障害種別は事業所の対象ですか?
すべての障害種別※を受け入れている事業所もありますが、身体障害や難病の受け入れがむずかしい事業所もあります。自分の障害の種別が対応しているか確認しましょう。
特に、身体障害の方の受け入れには、エレベーターが必要だったり、お手洗いや作業スペースなど配慮が必要な場合もあり、そのため受け入れが難しい事業所もあります。利用の際は、事前に問い合わせしてみてください。
※障害種別は大きく分けて5つ。
- 精神障害:統合失調症、気分障害、てんかん、依存症、高次脳機能障害など
- 発達障害:自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(LD)
- 身体障害:肢体不自由、聴覚・平衡機能障害、視覚障害、音声・言語又はそしゃく機能障害、内部障害など
- 難病:消化器系疾患、自己免疫疾患、神経・筋疾患など
- 知的障害
高次脳障害や身体障害のある方ですと、その専門事業所の利用をお勧めします。なぜなら、それらの障害への知識の蓄積が多いため、適切な訓練や、適切な就職実績があるからです。あまり実績のない事業所へ行ってしまうと、訓練内容が合わなかったり、就職先が見つからないこともあります。
自分に必要な訓練やプログラム内容はありますか?
あなたはなぜ就労移行支援事業所に行こうと思っているのですか? もちろん、「就職するため」だと思います。しかし、就職するためなら自分で就職活動をすればよいですよね。
なぜ就労移行支援事業所を利用したいのでしょうか?? あなたが今、訓練したい・訓練が必要だと思っていることを書きだしてみましょう。
就労移行支援事業所を利用する理由は皆さん、様々だと思いますが、あなたが求めている訓練やカリキュラムが利用しようとしている事業所にあるのかどうかを必ず確認してください。
就労移行支援事業所に通っても意味がなかった…そんなことにならないように、「なぜ就労移行支援事業所に通うのか?」その目的を明確にしましょう。
業界最大手の【LITALICOワークス】には独自の200種以上のプログラムがあり、その人に合うプログラムをスタッフと一緒に組むそうです。
ほかにも、数ある就労移行支援事業所の中で、WEBデザインとコーディングに特化した【atGPジョブトレIT・Web】はWebデザイナーコースと、ITエンジニアコースに分かれていて、未経験や初心者でも就職につながるIT・Webスキルを身につけることができます。
リタリコワークスは200種以上のプログラムですが、なんとCocorport(旧社名:Melk)は500種以上のトレーニングプログラムがあるそうです…!その中に、なんと工賃業務【実際に工賃が発生するトレーニング】もあるそうです。トレーニングしながら工賃が出るのは結構珍しいかもしれません。 詳しい訓練やプログラム内容はそれぞれのサイトからご確認ください。
あなたの希望する職種での就職実績はありますか?
あなたはどんな職種で働きたいと思っていますか?
事務職?接客?軽作業?SE?
なぜ就職実績を確認するかというと、例えばあなたが事務職で就職を希望しているのに、就労実績に事務職での就職実績がなければ、事務職で就職させるだけの力がその事業所にはないのかもしれませんし、事務職への就職ノウハウもありません。
就労移行支援事業所のサイトには就労実績が掲載されていることがほとんどです。利用を検討している就労移行支援事業所のホームページで就職実績を確認してみましょう。
ちなみに、LITALICOワークスは以下のような企業に就職実績があります。
就労定着率はどのくらいですか?
就労実績も大事ですが、就労定着率も見るべきポイントです。就職はゴールではありません。就職は始まりです。継続して働き続けられるかどうかが最も重要です。
ちなみに障害者別の職場定着率は、
- 職場定着率
-
- 発達障害の方は、就職1年後には71.5%
- 身体障害の方は、就職1年後には60.8%
- 知的障害の方は、就職1年後には68.0%
- 精神障害の方は、就職1年後には49.3%
職場定着率が90%以上なら、安心して利用できる就労移行支援事業所だと言えます。
ポイント5:事業所の雰囲気は自分に合っていますか?
事業所を選ぶときに雰囲気を重視する方も多いと思います。少なくとも数ヶ月は通うことになるので、必ず見学や体験をして、本当に自分に合っているか確かめてください。
明るくてポップな雰囲気で、スタッフや利用者の服装もカジュアルな事業所もあれば、会社のオフィスを想定していて、利用者はスーツを着用している事業所もあります。
自分にとって何が合いそうか、また何が必要か考えて選びましょう。以下がチェック項目です。
事業所を選ぶときに重視する方も多いと思います。少なくとも数ヶ月は通うことになるので、必ず見学や体験をして、本当に自分に合っているか確かめてください。
明るくてポップな雰囲気で、スタッフや利用者の服装もカジュアルな事業所もあれば、会社のオフィスを想定していて、利用者はスーツを着用している事業所もあります。
見学や体験の際に、チェックしてもらいたい項目です。メモしていってくださいね。
見学で見てほしいチェックリスト
- 事業所の広さ(結構狭い空間で運営している事業所が多いです。)
- 明るさ(視覚過敏をお持ちの方は明るすぎないか、をぜひチェックしてください。)
- 音(大きな道路の側だったりすると常にうるさい事業所もあります。)
- 服装(スタッフや利用者の服装。カジュアルな事業所と、基本的にスーツの施設があります。)
- 年齢層(スタッフも利用者も若い事業所があります。)
- スタッフの男女比(異性のスタッフが多いと、相談しにくいこともあります。)
- スタッフの対応(フランクな事業所と、固い施事業所があります。ぜひ見学時に確認してみましょう。)
- 休憩エリアの有無(休憩エリアがあったほうが良いです。)
- 在宅訓練の有無(在宅勤務が普通になってきているので、在宅訓練ができる施設の方がよいと考えます。)
- コロナ対策している(まったく対策がない事業所もあるみたいです。)
財務省 / 多摩美術大学 / 学校法人青山学院 / 横浜税関 / 株式会社コナカ / 森永製菓株式会社 / 横浜旭中央総合病院
もっと就労実績を見たい方はLITALICOワークス公式サイトをご確認ください。 私もリタリコワークスのスタッフの方には大変お世話になっていますが、スタッフのレベルが高く、信頼できる就労移行の一つです。
就職先の業種としては、サービス医療・福祉運輸・郵便卸売・小売学術研究・専門技術教育・学習支援建設公務宿泊・飲食サービス情報通信生活関連・娯楽製造独立行政法人不動産・物品賃貸など。
もっと詳しく知りたい方はミラトレ公式サイトをご確認ください。
赤ちゃん本舗 / イオンファンタジー / イーオン / 新日東電化 / 住友林業ホームエンジニアリング / SOMPOチャレンジド / ソニー生命ビジネスパートナーズ /タマホーム社 / テクバン / 東芝エネルギーシステムズ / トランスコスモス / 東京国税局 / 日通ハートフル /
もっと詳しく知りたい方はココルポート公式サイトをご確認ください。
もっと詳しく知りたい方はatGPジョブトレ公式サイトをご確認ください。
株式会社ソフマップ / 株式会社東京デリカ / 日本年金機構 / アマゾンジャパン合同会社 / 株式会社ニチイ学館 / 赤ちゃん本舗
もっと詳しく知りたい方はウェルビー公式サイトをご確認ください。
まとめ
自分では選べないときは、通院先の先生や、自治体の就労支援センターの方などに相談してみましょう。おすすめの事業所を紹介してもらえると思います。