皆さん、こんにちは。
元就労移行支援スタッフで、現在は企業で人事として働いている笠見です。
今回は上記の悩みを解決できる記事を書きました。
就労移行支援事業所のスタッフとして働いていたときに、利用者さんから「もし就職が決まらなかったら3年目の延長はありますか??」と質問を受けることがありました。
就労移行支援の基本情報
就労移行支援の利用期間は原則2年間。
例えば、就労移行支援事業所を1年利用したところで就職が決まったり、諸事情により退所した場合、残りの1年間は再利用できます。
就労移行支援の利用延長
もし2年経っても就職できなかった場合、利用の延長はできるのでしょうか?
回答は「延長できない」ですが、実は自治体によっては、延長できることもあるんです!
ただし、延長が認められる自治体だからと言って、理由もなく延長はできません。
延長の期間も自治体により異なります。1年延長できるところもあれば、3ヶ月ごと申請が必要なところもあります。
利用期間延長が認められた事例
延長が認められるパターンとしては、就職活動中で、就職する見込みがあると認められた場合だけ。
就労移行支援事業所で働いていた時に、3年目が認められた事例をご紹介します。
- コロナウイルス流行により、思うように就活が進められなかったと判断された
- 採用選考の最終面接が決まっていた
- トライアル雇用の終了日が3年目に入っていた
コロナウイルス流行により、今まで通りの就職活動ができなかったことで就労支援サービス利用の延長を認められたケースは多かったようです。
また、採用選考が進んでいて、採用されることが見込まれる場合にも認められたケースがありました。
じゃあ2年使っても就職できなかったらどうなるの??追い出されるの??
追い出される、と書くと語弊がありますが、基本的に2年経過すると利用はできないため、他の福祉サービスに入所したり、利用することになります。
就労移行支援延長の手続き
では次に就労移行支援延長の手続きの流れについてご説明します。
- 延長したいことを利用している就労移行支援事業所スタッフに相談する
- 就労移行支援事業所が延長できるか自治体に確認
- 延長の可能性があれば、申請書類を揃えてお住いの自治体へ延長の申請をする
- 自治体から延長の可否連絡がくる
利用期間を延長したいと考えたときは、まず利用している就労移行支援事業所に相談しましょう。延長申請に期限が設けられている場合もあるので、就活が決まらなかったらどうしよう、という不安な気持ちの相談は早くしておくと安心です。
ですが、申請しても最終的には市区町村の判断になるため、必ずしも利用期間を延長できるわけではありません。
先ほども書きましたが、認められるのはよっぽどの理由がない限り難しいことを頭に入れておいた方がよさそうです。
就労移行支援事業所に通っていても簡単なことしかやっていないとか、意味ないとか言われることもありますが、まともな就労移行であれば就職までしっかりサポートしてもらえます。
まとめ
- 就労移行支援の利用期限は、やむを得ない事情があれば最大1年間延長できる
- 就労移行支援サービスは利用期間が残っていれば再利用することができる
就労移行支援事業所を再度利用されたい場合は、
- お住まいの自治体
- 以前利用していた事業所
- 新しく利用を検討している事業所
にお問い合わせください。
すでに自分のことを知っている事業所のスタッフに相談するのが一番話が速いです。
また、事業所スタッフが自治体に連絡してくれることもあります。(うちの場合は、スタッフが連絡していました)
ただ、利用していた就労移行支援事業所の就労定着支援事業を申し込んでいない方や、利用から時間がかなり経過している方は、新しい事業所を検討されてもよいと思います。
通っていた就労定着支援事業所のスタッフが入れ替わっていることも多いですし、今や就労定着支援事業所の数はかなり多く、特色もそれぞれ異なっています。
せっかく利用するなら、新しい場所で心機一転!もありです。ぜひ興味のある事業所へ連絡してみてください。
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