就活支援をしてわかった就活が怖い理由と解決策

就活支援をしてわかった就活が怖い理由と解決策 就活対策

障害のある方の中には就職活動を怖いと感じている方は多い

「就活が怖い」と感じている方は多く、一層のこと就活を辞めてしまいたい!!と考える人も多いのではないでしょうか。しかし、就活が怖い…働きたくない…と思っても簡単には止められません。

就職活動を怖いと感じている理由を理解することと、怖さへの対策を持つことができれば、誰でも就活は怖いものではなくなります。

今回は、就労移行支援事業所スタッフとして100人近くの方の就活支援経験から得た、就活への怖さの理由と、その解決策をご紹介したいと思います。

就活が怖いと感じてしまう理由を整理しよう

就労移行支援事業所スタッフとして100人近くの方の支援をしてきましたが、皆さん就活に対して大なり小なり怖さを感じていました。転職を何度もしてきた私ですら就活は怖いものです。

なぜ就活が怖いのか、以下の4つがよく上げられます。

  1. 経験がなく、何をしたらいいかわからない
  2. 書類がなかなか通過しない
  3. 面接でうまく答えられる自信がない
  4. ブラック企業を選んでしまうかもしれない

1、経験がなく、何をしたらいいかわからない

就職活動をしないまま高校や大学を卒業したり、家業を継ぐなど、そもそも就職活動自体を経験したことがない場合、まず何をしたらよいかわからず恐怖を感じている方がいらっしゃいます。人間だれしも、得体の知れないものは怖いですよね。

2、書類がなかなか通過しない

何社応募しても書類で落ちてしまう…全然面接に進めない…このままずっと内定が取れなかったらどうしよう…そんな不安を抱えている方は多いです。

3、面接でうまく答えられる自信がない

面接でうまく答えられる自信がないという方もたくさんいらっしゃいます。用意していない質問をされたら…意地悪な質問をされたら…頭が真っ白になってしまうかも…。想像しただけでも心臓がキュッと苦しくなってしまいますよね。

4、ブラック企業を選んでしまうかもしれない

ブラック企業とは、俗に、従業員に対し劣悪な条件での労働を強要したり、暴力や人権侵害などの違法な対応を行う企業のことを言います。

もし自分が選んだ会社が、残業をめちゃくちゃさせられたり、暴言や暴力を振るわれたり、人間関係が最悪なブラック企業だったらどうしよう…と考え、就活自体に恐怖を感じる方もいると思います。

就活が怖い理由へのそれぞれの対策

就活が怖い理由をご説明しましたが、自分に当てはまるものはありましたか?理由が分かれば、問題は半分解決したも同然です!さっそく就活が怖い理由へのそれぞれの対策を考えてみましょう。

経験がなく、何をしたらいいかわからない:対策

就活の経験がない場合、まず何をしたらいいかわかりませんね。高校や大学を卒業して就活せずに卒業したかたは、そもそも就職活動の経験がありません。

以下のリストに沿って就活の準備を進めていくことで、恐怖心は薄れるはずです。就活の全体像を把握しましょう。

【障害のある方向け】就活やることリストまとめ

自分一人では準備できない…と不安を感じる方は、お近くのハローワーク、就労支援センター、就労移行支援事業所に行くと就活の進め方から、書類の作成、求人の紹介などのサービスを受けられます。この中では手厚さで言えば就労移行支援事業所が一番です。

書類がなかなか通過しない:対策

何度応募しても書類で落とされる…全然面接に進めない…このまま内定が取れなかったらどうしよう…そんな不安への対策です。

対策として、やることは2つです。まず一つ目は応募書類の内容をブラッシュアップすることです。どうやって書類の内容をブラッシュアップすればいいのかというと、誰かに見てもらうことです。ご家族でもいいですし、家族はちょっと…と思う方なら、ハローワークの職員や、就職エージェントの担当者がおすすめです。

ハローワークの職員であれば、障害のある方専門の窓口へ行き、履歴書を添削してほしいと伝えれば確認してくれます。就職エージェントの担当者であれば、サイトに登録すると、お願いしなくても応募書類の添削はサービスの一つなのでどんどんチェックしてくれます。プロならではの目線でフィードバックがもらえるのでお勧めです。

対策のもう一つ目は、面接会に参加することです。ハローワークでは採用面接会が定期的に開催されています。ハローワークの面接会は、なんと書類選考なしで直接採用担当者の面接が受けられるのです!

書類で落とされる方でも、直接会って自分がどんな人物なのか見てもらうことで採用につながるパターンは結構多いです。お近くのハローワークに面接会を実施していないかお問い合わせください。東京の方であればホームページから確認することができます。

面接でうまく答えられる自信がない:対策

面接が怖い…うまく答えられるか不安…そんな怖さへの対策は、二つあります。一つ目は、質疑応答表を作成し、事前準備をしていくこと。よく質問される項目を書きだし、回答を作成していくのです。私が就労移行支援事業所で働いていた時も、利用者さんは皆さんこの質疑応答表を作成し、念仏のように何度も何度もすらすら言えるようになるまで練習していました。

二つ目は、模擬面接です。質疑応答表をすらすら言えるようになったら次は模擬面接です。面接をやってくれそうな身近な方がいればお願いし、どんどん突っ込んで質問してもらいましょう。プロに頼むのが一番なので、ハローワークや、就労支援センターの職員にお願いするのもとても良いです。

準備した質問は答えられても、深堀されたり、準備していない質問が来ると頭が真っ白になって全く答えられない場合があります。(私も同じです)何度も何度も何度も練習することで、次第に面接への恐怖も薄らいでいきますし、自信もついてきますので、ぜひやってみてください。

ブラック企業を選んでしまうかもしれない:対策

せっかく応募しても、その会社がブラックだったら…そう思うと就活が怖くなるのも当たり前です。

ブラック企業を選ばないための対策は、応募先企業の情報収集をしっかり行い、信頼できる紹介元から紹介された企業を選ぶことです。ハローワークの求人の中にもブラックっぽい企業は結構あって、私もこの企業は怪しいなあ~…と思うことがありました。私は100人近くの就職支援をする中で、求人票はその10倍以上は見ています。つまり1000件以上の求人票を見ていますので、求人票を見るだけで、この企業は怪しいなとわかる場合があります。

ハローワークの職員や、就職エージェントの担当者は私以上に毎日求人票を見ていますので、興味のある企業の求人票を見せて「この企業、どう思いますか?」と聞いてみてください。また、ちょっとでも気になることがあれば企業へ直接問い合わせてくれることもありますので、ハローワークの職員や就職エージェントの担当者に相談してみてください。

就活は誰かの助けを借りよう

ここまで記事を読んでいただけた方は、就活は誰かの手助けがあったほうが良いということです。就職や転職を考えている方は、ほとんどの方が就職エージェントに登録しています。(もちろん、エージェントに頼らずに、一人で求人を探して、応募して、面接して…と自分だけで就職を決めた方もたくさんいらっしゃいますが。)障がい者専用エージェントを利用するメリットは多いため、まずは登録してみましょう。

こちらの記事も合わせてお読みいただけるとエージェントのメリットやおすすめエージェントが分かります。
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まとめ

就活はとても大変なことです。初めて就活する方や、以前の面接での失敗により就活自体に恐怖を感じている方もいらっしゃいます。

怖いという感情を持つことは当然です。その気持ちに上手に対処することが大切ですし、怖さを軽減するために誰かの手を借りて就活を進めることも重要です。

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