元就労移行支援事業所スタッフ、現在は企業の人事担当者として働いている笠見です。
今回は、「強みの見つけ方」について解説したいと思います。
就労移行支援事業所スタッフとして働いていた時に、障害を持つ多くの方々は「強みがないんです…」と困っていました。
なぜ障がい者は強みが見つからないのか
なぜ障害のある方は、強みがないというのでしょうか。
それは、「自己肯定感が低く、できていることに対しても自信を持てないから」だと私は思っています。
できないことを責められ、できないことをできるようになるために努力してきた方がとても多いです。
できていることより、できていないことに着目して生きてきた結果が、自己肯定感の低さにつながっていると思います。
障害のある、なしにかかわらずですが、自己肯定感が低いと自分の良いところに気づくことができませんし、できていることに対しても「できて当たり前」「誰にでもできること」と思い込んでいる方も多いです。
つまり、強みはあるが、気づいていないパターンが非常に多いわけです。
でも、急に自己肯定感を上げるなんてできないし、、、どうすれば強みを見つけられるの?と困ってしまう方も多いと思います。
そんな方のために、強みに気づくためのポイントを説明しますね。
強みに気づくためのポイント
自己肯定感が低く、自分の強みに気づけていない方がどうやって強みを見つけるかというと、
自己評価と他者評価の2つを交互に行き来することで、強みに気づくことができます。
どういうことかというと、簡単に言うと、
自分のことは自分が一番わかっていないので、他人から自分のことを評価してもらいましょう、ということです。
自分で得意だと思っていることは、他者から見てどうなのか?
自分で苦手だと思っていることが、他者から見たら得意に見えているものもあるかもしれません。
自己評価と他者評価は一致しないことも多いです。
ただ、いきなり自分ことを評価してくださいとお願いしても、「自分は自分のことをこう思っている」という自己評価がなければ、他者も評価ができませんよね。
まずは、最低限、自分の得意なことを書き出してみて、それを他者に見てもらいアドバイスをもらう。そして他者からの評価を元に、さらに自分を評価していくことで、自己理解が深まってくるのです。
「強み」というと、他人より秀でているもの、という高いハードルを感じてしまいますが、「得意なこと」でよいのです。自分が得意だと思っていることを書き出してみましょう。
誰に評価してもらえばいいの…?
得意なことの書き出し(自己評価)はできても、他者評価って誰にもらえばいいか…と悩む方もいると思います。あなたのことをよく知っている方に他者評価をもらってみましょう。新たな視点や気付きを得ることもできるかもしれません。
親、友人
身近なところで言うと、親や友人に「私の得意なことって○○なんだけど、そうだと思う?私の強みって何だと思う??」などと聞いてみる。
「確かに、あなたって○○が得意だったよね」とか、「ん~そうかな、それよりも○○の方が得意な印象だよ」なんて教えてくれるかもしれません。
学校の先生、支援センター・キャリアセンターなどの職員
あなたのことを知ってくれている人。学校の先生や、大学生ならキャリアセンターの職員や、地元でお世話になっている支援センターの職員など。
学校の先生や、キャリアセンターの職員であれば、あなたのことを客観的に評価してくれるでしょう。
就労移行支援事業所のスタッフ
就労移行支援事業所のスタッフは毎日あなたと一緒に訓練したり、訓練に対してフィードバックをしてくれる存在。あなたのことを常に評価していますので、親よりも誰よりもあなたのことを理解してくれることもあります。
就労移行支援事業所って、何ができる?何をしてる?相談する人がいない場合
相談する人がいない場合は、自宅でできる自己分析ツールを使うのも一つです。
自己分析ツールやアプリはネットを検索すればたくさん見つけることができるので、ぜひ色々調べてみてほしいのですが、自己分析ツールの中で、今回私がご紹介したい自己分析ツールは、160個の質問に回答することで、自分の強みやストレス要因を知ることができる「ミイダス」です。
かなりクオリティに高い結果が出てくると評判ですが、無料で使うことができます。
- ミイダスについて書いた記事もありますので、ご参考にしてください。
私も実際にミイダスの適正チェックをやりましたが、自分でも気づかない強みや、向いている仕事や環境、ストレスを感じる要因なども全て言語化してくれますのでかなり使えました。
まとめ:強みに気づくためには
私は、強みは誰にでもあると思っています。その強みに気づいていないだけです。あなた自身が、あなたの強みに気づくためには、自己評価と他者評価を行き来することがポイントです。
適切なフィードバックをもらえそうな人に強みを聞いたり、自己分析ツールを使い、強みを発見しましょう。