自己紹介 :
元就労移行支援事業所スタッフ。現在は企業人事として障害のある方を含め、多様な人材の採用をしています。就労移行支援事業所では就労支援リーダーとして100名以上の就労者を出した経験あり。支援者側、採用側の両面から見たアドバイスをしています。
ここ数年で障害者雇用は変わってきています。
日本の労働人口は減る一方。どの業界でも人材不足が顕在化してきています。
採用したくても人が集まらない。給料が良い会社に優秀な人が集まっています。
人材の取り扱いが起きてるんです。
うちの会社もなかなか人が取れなくて苦戦してます…
さて、先日うちの会社でも障害のある方を採用しましたが、非常に優秀で、サクサクと仕事をこなしてくれて戦力になってます。
そんな彼を見ていて、
あれ?もしかすると素晴らしい人材がまだまだ眠っているのかも??
そんなふうに思ったわけです。
それが、思ったのは私だけではなかったんです。
以前勤めていた就労移行支援事業所で担当していた利用者さんがある企業へ入社したんですね。
そんな彼が入社して一年経ち、システムエンジニアとして活躍しているそう。
彼はもともと発達障害で短期記憶が壊滅的で、自分の言ったこと、言われたことをすぐに忘れてしまう特性?がありました。
もともとプログラミングを独学で学び、一般就労したものの、上司に仕事が出来ないと日々怒られ鬱を発病し退職したという経緯がありました。
障害者雇用で事務職として就職したものの、彼のプログラム知識に目を付けた社員が、彼に実務としてプログラミングをお願いしたところ、素晴らしい成果を出したそう。
特性に合わせたサポートをしたことで、彼の才能は開花したのです。
環境って大事よね〜
彼の才能を見つけた社員さんが「障害者だからと言って限定的な仕事をさせるのはもったいない」
そう力強く話していました。
他にも、もともと事務補助として就職した方も環境に慣れて自分らしさを出せるようになると才能が開花し、大活躍していることも。
サポートしてくれる人や制度がしっかりしていれば、本人の強みを発揮し、素晴らしい成果を出してくれる。
障害のある方の中には才能を埋もれさせている人がいるんです。
そんなことに会社や人事は気づいてきています。
海外には発達障害の方を積極的に採用していたりしますし、うちの会社も彼みたいな人ならもう一人欲しいと言っています。
もっともっと発達障害の方の魅力が世の中に伝わるといいな、、と思います。
人事の独り言でした。