今日は、タイトルにもある通り、就職後に、最も必要なスキルについて書こうと思います。
ズバリ回答から言うと、【ホウレンソウのスキル】です。
ホウレンソウとは、報告・連絡・相談の事で、社会人必須のスキルと言われます。
ホウレンソウよりも専門的なスキルのほうが必要では?と考える方もいると思いますが、いえいえ、ホウレンソウのほうが必要なんです。
ある会社の人事部の方と話していたときのこと。
一番やってほしくないことは、勝手に自己判断でやられちゃうこと。彼女は困った時に必ず相談してくれるし、完了報告もしてくれるし、何かいつもと違うことがあれば報告してくれるので、安心して仕事を任せられます。
彼女、というのは発達障害(ADHD)の女性で、障害者雇用で働く方です。
彼女は就活がうまくいかず大学卒業後、就労移行支援事業所へ通い始めました。
アルバイトの経験はあったものの、もちろん就職した経験はありません。
一般企業で働くことに大きなハードルを感じていたのですが、就労移行支援事業所で様々なトレーニングや経験を積み、(少しだけ)自信を付けて就職していきました。
そんな彼女に対する人事部の方からのフィードバックが先程の内容です。
ホウレンソウは今まで過ごしてきた中での「人との関わり」で自然に身に付くことが多いです。
発達障害の方は、人とのコミュニケーションを苦手としている方が多く、人とのコミュニケーションを学ぶ機会を逃し(相手から避けられることも)、結果的にホウレンソウを身につけることができないまま大人になる方もいらっしゃいます。
ホウレンソウって、他者目線ですよね。
自分のためではなく、相手のために、他者と円滑にコミュニケーションを取るための方法です。
会社で言うホウレンソウの例として、
仕事が終わったときの完了報告や、進捗報告
トラブル発生時の報告、相談
判断に迷ったときの相談
遅刻の際の連絡
などなど、たくさんあります。
ホウレンソウが出来ないと、どうなると思いますか?
あなたの上司や同僚、先輩みんな非常に困ります。
あなたに任せた仕事が今どのような状況かわかりませんし、気がついたら大きなトラブルに発展していたり、大事な仕事の納期が間に合わなかったり。
「ふーん、簡単なことだよね。ホウレンソウ、私できるわ」
そう思った方はいませんか?
では、
もし、相手が忙しそうにしていたり、不在の場合はどうしますか?
それでも問題なくホウレンソウできますか??
社会に出て何年も経つ方なら、なんとなくどうやればよいかイメージがつくと思いますが、もしあなたが働いたことがなかったり、なれない環境に置かれたとしたら、どうでしょうか。
就労移行支援事業所にはさまざまなトレーニングがありますが、私が勤めていた就労移行支援事業所では、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)にとても力を入れていて、何をするにもホウレンソウでした。
ちょっと困ったとき→報告、相談
作業が完了したとき→報告
時間に間に合わないとき→報告、連絡
発達障害をお持ちの方は、ホウレンソウのタイミングがわからない方や、何をホウレンソウすればよいかわからない方も多いです。
ちょっとくどいくらいホウレンソウしてホウレンソウのハードルを下げ、慣れてきたらホウレンソウの頻度を少なくしたり、簡潔に言えるように組み立てるトレーニングをしたり、忙しそうにしている上司への話しかけ方、担当者不在時のホウレンソウの仕方、、、などなど
私の会社にも就労移行支援事業所から来た方がいますが、その方は働いた経験の無い方でしたが、ホウレンソウはばっちりです。
やはり就労移行支援事業所で徹底的にトレーニングしたんだそう。
彼の評判は良く、しっかり働いてくれています。
まだ一度も働いたことの無い方であれば、なおさら就労移行支援事業所はおすすめですよ。
どこの就労移行支援事業所がよいかわからない方がいれば、東京限定にはなりますが、私のオススメ事業所をご紹介しますので、お問い合わせよりご連絡ください。