障害だから配慮して、は厳しい。挑戦し続ける姿勢が大事。

人事の独り言

私が勤めている会社にいるADHDの方の話。

その方は数字に強く、物事を理論的に考えることが得意。とても優秀で、新卒採用ながら、難易度の高い部署に配属になりました。

彼の特性は、集中力に波があって、集中力が落ちているときは、ほぼ寝てる。

いや、本人曰く寝てないそうですが…、周りからみたら寝てるようにしか見えません笑。寝ているように見えて起きているらしいです笑

集中力に波があることは面接の時にも聞いていましたし、自分なり対策してるとのことでしたし、なにより職場実習の際には全くそんな様子が見られなかったので、そのまま採用したわけです。

入社後、特に目立ったことはなく、仕事をしっかりこなしていくその方を見て安心していました。

それからしばらく経った頃から、徐々に本領発揮してきました笑

集中力が切れて寝ていることを頻繁に見かけるようになってきました。

一緒に仕事をするメンバー達には、その方の特性であることをお伝えしたものの、そのままで良い訳ではありません。

本人は本人なりに頑張っているのですが、どうしても寝てしまう(寝ているように見える)のです。

障害のあるなしに関わらず、人は色々な特性を持っていますよね。

居眠りは誰が見ても気付くし、特性というより、サボってるように見えてしまう。すごく損な特性です。

この方の場合、集中力が切れてしまうなら、切れない仕事をしたら良いと思いがちですが、会社はそうはいかないです。どうしても苦手な仕事からは外れることはできても、あまり楽しくないような仕事もしなければいけません。それが会社です!

うちの会社は障害があっても、同じ給与基準です。

だからこそ、しっかり働いて成果を出すことが求められます。

本人にとって、コントロールできない特性をなんとかしろと言われても難しいのは承知の上ですが、障害だから配慮してください、は、なかなか厳しいのかもしれません。

その方には、特性に対する自分なりの工夫や対策をし続けることが大事。

これだけやってるのに寝ちゃうんだね、と周りが思ってくれるくらいになるまで挑戦してもらいたい、と伝えました。

その姿勢が大事ってことです。

これって障害のあるなしに関わらず同じだと思います。

私も細かいチェックが苦手で、いつもミスをしてしまう特定の業務があるのですが、自分なりの工夫をしてなんとかやっています。

障害は苦手とは違うんだ、という声も聞こえてきそうですが。

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