
皆さん、こんにちは。
元就労移行支援スタッフで、現在は企業で人事として働いている笠見です。
今回は上記の悩みを解決できる記事を書きました。
引きこもりから社会復帰を目指すとき、たくさんの不安や心配が頭をよぎることは自然なことです。長い間社会と距離を置いていたからこそ、少しずつでも前に進もうとする気持ち自体が、とても大きな一歩です。自分のペースで少しずつ準備を進めていきましょう!
そんなときに就労移行支援事業所はとても役に立つ福祉サービスです。
今回は、なぜ引きこもりからの社会復帰・初めての就職に就労移行支援事業所がおすすめできるのか、どんな風に一日を過ごすのか、ぶっちゃけ就職できるのか?? というお悩みに回答していきたいと思います。
引きこもりから社会復帰されたかたの成功事例もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
就労移行支援事業所とは?
就労移行支援事業所は、障害や病気を抱える方が一般企業での就職を目指すためのサポートを行う福祉サービスです。専門スタッフが、就職に向けた相談や職業訓練、履歴書の作成指導、面接対策などを行い、個々の状況や希望に合わせた支援を提供します。
どんなことをするの?
就労移行支援事業所は全国に3000か所以上あり、事業所によってカリキュラムは異なっており、特色があります。
下記はどの事業所でも提供しているカリキュラムです。
- 個々の能力や適性に合わせた職業訓練
- コミュニケーションスキルの向上や職場での対人関係のサポート
- 障害者雇用に関する法律や制度の説明
- 職場体験の機会の提供
1. 個々の能力や適性に合わせた職業訓練
主に事務系の職業訓練をする事業所と、特化型と呼ばれる専門知識をトレーニングする事業所があります。事務系・特化型両方とも実際の職場で役立つ基礎スキルを学ぶカリキュラムがだいたいあります。
- PCスキル:パソコンの基本操作、タイピング、Word・Excel・PowerPointなど、事務系で働くために必要な基礎スキルを学ぶ
- ビジネスメール:会社で使われるメール文の作り方や、ダメな事例などを学ぶ
- 電話・来客対応:電話の受け方、来客対応の仕方など基本の作法を学ぶ
- 報・連・相談:上司や同僚へ「報告」「連絡」「相談」する際の伝え方を学ぶ
- 敬語:正しい敬語表現を身につける
特化型の就労移行支援事業所では、ITスキル、プログラミングスキル、デザインスキルなどを学べます。
特化型の就労移行で、おすすめできる事業所を2つ紹介します。
どんな人が使っている?
いろいろな障害、色々な困りごとを持った方が利用しています。
年齢層が広い学校のような雰囲気で、高校を卒業した10代の方から、引きこもりから社会復帰を希望する50代の方もいます。
就職経験のある人、全くない人もいますし、公務員だった人や、自分の会社を持っている人、大学卒業から一度も働いた経験なく引きこもっていた方もいます。本当に様々です。
一日のスケジュール
就労移行支援事業所では、週1日利用の方もいれば、週5日、6時間程度利用している方もいます。引きこもりの期間が長い方は、週1日から利用を開始し、徐々に伸ばしていくことをお勧めします。
9時半:開所
10時:朝礼
朝礼後~12時:各人に合わせたトレーニング(メールを確認し、任された業務を行ったりする)
12時~13時:お昼
13時~14時:専門プログラム(SST、自己理解ワーク、eラーニング、体育、レクリエーションなど)
14時~15時:就職活動をしている人は、履歴書を書いたり、模擬面接など。日報を書いて終了
週一回、午前中だけの利用も可能ですし、カリキュラムも個人に合わせて組むことができます。
引きこもりではなかったのですが、統合失調症で利用されていた方がいて、その方は週1回、午前中だけの利用から開始しました。その方は最初の1か月は、窓際の椅子に座ってぼーっと外を眺めていました。
徐々に就労移行支援事業所での生活に慣れ、通所日数を週2日、3日と増やしていき、最終的に週5日、休まず通えるまでになった方がいました。
焦らず、自分のペースでOKです!
馴染めるか心配、、
正直、馴染めなくてもいいです。誰かと仲良くできなくてもいいです。もし気が合う人がいればよいですが、いなくても全く問題ないです。
スタッフは丁寧にサポートしてくれますし、社会復帰の足掛かりとして利用すればよいです。
でも、馴染みたい、誰かと仲良くなりたい、、そう思うなら、仲良くできるチャンスはたくさんあります。チームで行うカリキュラムがありますし、接点は必ずあります。
成功事例:Tさんの場合
Tさんは大学を卒業し、就活したもののうまくいかず、体調を崩しそのまま引きこもりとなりました。
就労移行支援事業所のドアをたたいたのは、それから20年以上経過した48歳。
ご両親に促され、当事者会などにはたまに参加していたものの、体調がすぐれず、仕事をすることはありませんでした。
45歳を過ぎたころ、外に出られるまで体調は整ってきたので、近隣の古本屋でアルバイトを始めました。そして、お住いの自治体の職員から就労移行を勧められ、住まいから近い就労移行支援事業所を選び、見学にきました。
その方は、見学に行った就労移行支援事業所が気に入り、すぐに利用を開始しました。
長いこと引きこもっていたので週2日、午前中の利用から開始。
やはり最初は、緊張感が高く、行きたくないと思うこともあったと言います。ですが、熱心なスタッフから「必ず就職できますよ」と力強い励ましをもらったことが光となり、あきらめずに通所を続けました。
その方は、読書が好きで、いつか本にかかわる仕事がしたいと思っていました。徐々に生活リズムができて、体調もさらに安定。事業所内で、書籍紹介などのチラシを作製するなど意欲も出てきました。
就労移行支援事業所の利用は最大2年。彼は2年間フルに利用し、アルバイト契約でしたが、最終的に大手印刷会社で校閲をする仕事に就くことができました。
2年間は長かったと思います。その間、収入がないわけですし(就労移行支援事業所は工賃は出ません)、親御さんのサポートがなければ立ち行かなくなっていたと思います。
ゆっくり自分のペースで、少しずつ社会復帰への準備を整えていけたことは、遠回りのようで、近道だったと、彼は言っていました。

彼は私が最初に担当した利用者さんで、二人三脚で就職活動をしてきました。彼の就職が決まった時は本当にうれしくて、一緒に涙したことは一生忘れません・・・泣
長く引きこもっていた方でも、Tさんのように就職できた方もいます。しかも希望の職種で。
それは、本人の努力もありますが、就労移行支援事業所のカリキュラムだったり、スタッフの熱意も大きく関係してきます。
ぜひ就労移行支援事業所を選ぶ際は、慎重に、でもピンときたらすぐに決めて利用を開始してくださいね。善は急げですよ。
大手就労移行支援事業所なら以下の就労移行支援事業所がおすすめです。まずは色々な事業所に見学に行き、話を聞いたり、雰囲気を確かめてきてください。何となく微妙、、、と思ったらやめておきましょう!意外と感って大事だったりします。