就労移行支援事業所で4年間支援スタッフとして働いていた笠見です。
「就労移行支援に通ってるけど、やっていることが意味あるのかな…」「周りは就職してるのに、自分だけ違う気がする」「やることが単調でつまらない…」
そんな不安や疑問を抱く方は少なくありません。実際にネット上でも「意味ない」「やめとけ」という声が出ることがありますが、それは制度の仕組みや選び方、合う・合わないの問題が大きいのです。
この記事では、なぜそのように感じるのかの背景と、感じた時に考えてほしいポイントを整理していきます。
「意味ない」と感じる背景・よくある理由
1. 支援内容が期待と違っていた
就労移行支援には、一般企業で必要なスキルや、就活準備に直結する内容から、基礎訓練や体力づくりまで幅があります。
事前に内容理解が十分でないと、「思っていた支援と違う…」「やっていることが就職に直結していない…」と感じやすくなります。
2. 支援内容と個人のニーズがずれている
事業所ごとにプログラムのレベルや重視している内容は違います。同じ“ビジネスマナー訓練”でも、
- データ入力中心の内容
- 実践形式のコミュニケーション訓練
- 応募書類添削・面接練習
など 質や重心が違うことがあります。自分に合わないと感じると、つまらなく感じてしまうこともあります。
3. 先が見えないことへの不安
- 「何のために通っているのか」
- 「この時間が将来につながるのか」
という不透明さがあると、モチベーションが下がる場合があります。先の見えない不安から、「意味ない」と感じてしまうこともあるのです。
「就労移行が意味ない」と感じるかどうかは、あなたの状態と、今の支援が合っているか が大きく関係します。
まずは、今の状況を整理してみませんか? 障害のある方の就活|今の状況を整理しよう
でも、それは“制度の本質”が分かっていないだけかも?
就労移行支援は 単なる訓練場 ではなく、「就職するまでの準備を整えるためのステップ」です。仕事を見つけることだけがゴールではなく、
- 自分の特性を整理する
- 仕事の希望や配慮ポイントを明確にする
- 面接や応募書類の準備をする
- 生活リズムや面談対応力をつける
といった “働き続けるための準備” が本質です。これらはすぐに結果として出ないかもしれませんが、就職後の定着率にもつながる大切なプロセスです。
「意味がない」と感じた時に考えるべき3つのこと
1. 自分は何を求めていたのか
就労移行支援を選んだ理由はなんでしたか?
- 就職したい
- 面接に自信をつけたい
- 配慮について整理したい
- 自分を客観視したい
目的を明確にすると、今の支援が 本当にズレているのか が分かります。
2. その支援はあなた向き?
事業所ごとに得意分野は違います。一般的なベーシック訓練中心か、特定のスキルに特化しているか、集団形式が多いか、個別支援が中心か。合う・合わないを見極めて、あなたに合う事業所かどうかを判断しましょう。
3. 支援を活かすために自分に足りないものは何か?
- PCスキル
- コミュニケーションの練習
- 応募書類の書き方
- 面接の受け答え
これらを一つずつ整理し、補強ポイントを見つける意識で利用すると、支援が意味あるものになります。
ミスマッチを防ぐ具体的なコツ
以下のポイントで就労移行支援を見直すと、「意味ない」「つまらない」という感覚が変わることがあります。
1. 事業所選びの5つの視点
- カリキュラムの内容
- 支援スタッフとの相性
- 企業実習や見学の機会
- 応募書類・面接練習の質
- 就職後の定着支援
初めにこれらを確認しておくことで、後悔しない選び方ができます。
もし、どうしても合わないスタッフがいたり、プログラムが合わない場合は、他の就労移行を検討するのもありですよ。就労移行支援事業所の見学・体験を考えているあなたへ元支援スタッフが教える「後悔しない選び方」
2. 支援は“主体的に使う”こと
受け身で過ごすのではなく、「これは就職につながる」と意識を持って取り組むことで、意味あるステップになります。専門スタッフに遠慮なく質問する姿勢も大事です。
「意味ない」で終わらせないために
就労移行支援は 制度としての価値があるものです。ただし、「意味を感じるかどうか」は、使い方と選び方によって変わるものです。
大切なのは、
「今感じている不満・違和感は何からきているのか?」「そこをどう改善していけば、自分のゴールに近づくのか?」
という問いを自分自身に投げかけることです。
まとめ
- 「意味ない」と感じるのは、ミスマッチや内容理解不足の可能性
- 支援の中には、就職後の定着につながる要素もある
- 自分に合う支援を見極める視点が大事
- 主体的に支援を使うことで結果が変わる

