こんにちは。キャリアコンサルタントで、就労移行支援事業所スタッフとして4年間勤務していた笠見です。
障害者雇用の求人を探していると、「特例子会社」という言葉を目にすることがあると思います。
就労移行支援事業所で働いていた時に、「特例子会社で働きたい」という利用者さんが結構いました。
なぜかと聞くと、「障害に対して配慮してくれるし、働きやすそうだから」とのこと。
確かに特例子会社は働きやすいイメージを持っている方もいると思います。
今回は、
- 名前は聞いたことがあるけど、よく分からない
- 働きやすいって聞くけど、本当?
- 自分に合っているのか判断できない
そんな方に向けて、元・就労支援スタッフの視点から、特例子会社のリアルを分かりやすくまとめました。
特例子会社とは
特例子会社とは、障害のある方を安定的に雇用する目的で設立された、企業の子会社です。
親会社とは別法人ですが、
- 障害者雇用率は「親会社+特例子会社」でまとめてカウントされる
- 障害者雇用に特化した体制・環境が整えられている
という特徴があります。
なぜ企業は特例子会社を作るの?
企業側の理由は主に以下です。
- 障害特性に配慮した職場づくりがしやすい
- 教育・支援体制を専門化できる
- 雇用のミスマッチを減らせる
結果として、「働き続けやすさ」を重視した職場になりやすいのが特例子会社です。
特例子会社は、令和5年6月1日現在、全国にある特例子会社は598社。
年々数が増えていて、それに伴い雇用人数も増えています。
厚生労働省のサイトで特例子会社の一覧を確認できます。特例子会社一覧
特例子会社の主な仕事内容
特例子会社の仕事は、親会社の業務を支えるものが中心です。
よくある例👇
- 事務補助(データ入力、書類整理)
- 郵便・社内便対応清掃・軽作業
- IT補助業務(データ管理、簡単な制作など)
「障害に合わせて業務を切り出している」ため、作業内容が明確・マニュアル化されていることが多いです。
特例子会社の働き方・待遇の目安
実際に多い条件感です。
- 雇用形態:契約社員・正社員(登用制度ありの場合も)
- 勤務時間:短時間勤務〜フルタイムまで幅あり
- 給与水準:地域最低賃金〜一般事務水準が多い
- 配慮:通院配慮、業務調整、定期面談など
「高収入を目指す職場」というより、安定して働き続けることを重視した環境と言えます。
特例子会社が向いている人
以下に当てはまる方は、特例子会社との相性が良い可能性があります。
- 初めて障害者雇用で働く
- 仕事の進め方を丁寧に教えてもらいたい
- 体調や特性への配慮が必要
- 職場の人間関係や環境に不安がある
特に、「まずは無理なく、安定して働きたい」という方には、安心感のある選択肢です。
特例子会社が向いていない人
一方で、次のような方は合わないと感じることもあります。
- スピード感のあるキャリアアップをしたい
- 専門スキルをどんどん伸ばしたい
- 一般企業と同じ裁量で働きたい
特例子会社は業務範囲が限定的になりやすいため、「成長実感」を重視する人には物足りなさを感じることもあります。
特例子会社でよくある誤解
「特例子会社=楽な仕事」ではない配慮はありますが、仕事である以上、責任や評価はあります。
「ずっとそこから出られない?」
そんなことはありません。特例子会社で経験を積んだ後、一般企業へ転職する方も実際にいます。
特例子会社の探し方
主な探し方は3つです。
①ハローワーク
専門援助部門という窓口にて特例子会社を紹介してもらう方法。
②求人サイト
障害のある方に特化した求人を掲載している転職・就職サイトを使う方法。
有名なのはウェブ・サーナと、クローバーナビ。就労支援事業所で働いていた時はよく利用してました。
どちらのサイトも特例子会社求人を掲載してますのでぜひ見てみてください。
③障害者雇用専門の転職エージェント
2つ目は、エージェントです。エージェントとは、あなたの希望条件にマッチした求人を紹介してくれるサービスです。
エージェントは、求人紹介だけでなく、履歴書の添削、企業とのやり取り、面接の日程調整など本人に代わって行ってくれるのでとても便利なサービスです。
特例子会社にも特徴があるので、あなたの希望条件をしっかり伝えることでマッチした求人を紹介してくれます。
特例子会社か、他の選択肢か迷う方へ
特例子会社は「正解」でも「唯一の道」でもありません。
- まだ準備が必要な方 → 就労移行支援
- すぐに働きたい方 → エージェント利用
- 安定重視 → 特例子会社
今の自分の状態に合った選択をすることが大切です!
まとめ|あなたに合う働き方を選ぼう
特例子会社は、
- 配慮があり
- 安定して働きやすく
- 初めての障害者雇用に向いている
一方で、
- キャリアアップを望む人
- スピード感を求める人
には合わない場合もあります。
大切なのは、「良い・悪い」ではなく「合う・合わない」で考えること。
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